「
ヴィクトリアマイル・G1」(15日、東京)
背負うのは思い出の“10番”。
ミッキークイーンが手にした5枠10番というポジションは、栄光のゴールへと飛び込んだあの
オークスと同じ。今度は『マイルの女王』という称号を求めて、世代最強牝馬が府中に降り立つ。
「ちょうどいいところではないでしょうか。後入れの偶数枠ですからね。良かったと思います」。枠順を確認した斉藤助手は、穏やかな表情でこう切り出した。レース史上最多となるG1ウイナー7頭による共演が実現。華やかな激戦区を勝ち抜くためには、わずかな誤算も許されない。リスクを回避できる中ほどより若干外寄りの偶数枠というのは、受け入れやすい枠番と言っていい。
12日計量の事前馬体重は、前走比プラス10キロの444キロ。馬体減はなく、状態も上がってきている。水曜の最終追い切りを契機に、モード
チェンジ。13日朝は、栗東坂路を軽く1本登坂(4F67秒9-15秒6)してグッと気持ちが乗ってきた、と斉藤助手は言う。
「気合が乗ってきました。前回は落ち着き過ぎていたのかもしれませんね。いい意味でスイッチが入ったようです。体はフックラとしていますし、カイバもしっかり食べてくれていますよ」。今季初戦の阪神牝馬S(2着)を使って着実に上昇。戦列復帰を果たした主戦・浜中とともに、あの歓声を取り戻す。
提供:デイリースポーツ