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オークス・G1」(22日、東京)
410キロのコンパクトな馬体には大きな可能性が詰まっている。5分の4の抽選をクリアし、樫の舞台に駒を進めた
ビッシュ。「もともと期待していた馬。入って良かった。距離が延びるのは全く問題ないタイプだから」と鹿戸師は春の目標に掲げた一戦へ、静かに闘志を燃やした。
今年2月にデビューして3戦2勝。敗れた前走のフ
ローラSも序盤でややごちゃつき、やむなく最後方から運んでの5着だ。「大して追っていないのに、あの脚を使ったんだ」。勝ち馬
チェッキーノと同じメンバー最速の上がり3F34秒6。競馬に“タレラバ”は禁句だが、仮にスムーズな競馬ができていれば
オークスの勢力図は大きく変わっていたかもしれない。
使うごとに減らした馬体は回復傾向にある。19日発表では前走比プラス8キロの412キロ。「追い切り後もカイバを食べている。数字も予定通り」とうなずく。東京競馬場の出張馬房の抽選が当たり、「深い意味はないけど、せっかくだから」と2頭出しの僚馬
ダイワドレッサーとともに土曜早朝の輸送で前日入りすることを決断。打てる策は打ち、末脚爆発へ態勢を整えた。
13年セレクトセールの当歳セリで7980万円(税込み)の値を付けた
ディープインパクト産駒。一流の血統背景に加え、鞍上は
桜花賞馬
ジュエラーの骨折回避により回ってきたM.デムーロ。まさに魅力満載。大一番での逆転弾を期待せずにはいられない。
提供:デイリースポーツ