デビュー3年目にして、夢の舞台・
日本ダービー騎乗のチャンスをつかんだ
石川裕紀人騎手(美浦・相沢厩舎)。
25日、コンビを組む
イモータル(須貝厩舎)の最終追い切りに騎乗するため、栗東トレセンを訪れた。
「初めて跨がらせていただきましたが、先生の指示の通りの追い切りができました。これだけの実績のある馬で、乗り味は抜群。いい感触をつかむことができました」
栗東を訪れたのは、競馬学校の研修以来で、追い切りに跨がるのは今回が初めて。
「美浦とは違う雰囲気や調教の流れを感じられて、新鮮でした。せっかくの機会なので、1頭でも多く乗りたいと、須貝厩舎のほか、池江厩舎や角居厩舎に自分から声をかけさせてもらい、計3頭に乗ることができました。関西のトップステーブルですし、とても勉強になりました」
新たな経験を積み、ダービー初騎乗への気持ちも高まっている。
「子供の頃から競馬を見てきて、ダービーが特別であることはずっと感じていました。その舞台に立つ18人のジョッキーに自分が入れたことはうれしいですし、いい意味でのプレッシャーも感じています。
GIの騎乗は数えるほどで、重賞勝ちもまだないですが、ジョッキーになってから見た2回のダービーは、自分ならこう乗るかな、と何度もイメージしていました。
他のスポーツでは僕らぐらいの世代が頑張っていますが、競馬はまだまだベテランの方が強い。それは、僕らの不甲斐なさでもありますが、今回のような大きなチャンスが世代交代のきっかけになるよう、自分と
イモータルの力を信じて、精一杯乗りたいと思います」