29日(日)東京競馬場で行われる
日本ダービー(GI)に出走予定の
ロードクエスト(牡3、美浦・
小島茂之厩舎)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。
◯
ロードクエストについて
小島茂之調教師
「
NHKマイルCを使った時点で、
日本ダービーまで余力が残っていないのかなと思っていたのですが、回復が思ったより早かったです。ダービーに出られそうなところまで来られたのは感慨深いものがあります。(ダービー出否のポイントは)まずいい状態にできることが最低条件です。今朝の追い切りの動きと、午後の馬の状態や飼い葉食いなどを判断して最終的に決めることになります。
(最終追い切りについて)間隔が詰まっているので目一杯の調教はいらず、折り合いと、まだまだ体力をもっとつけられそうなので、体力を少しでも補えるようにということを意識した調教をしました。前回の追い切りの感じよりもまたちょっと良くなっているのかなという手応えがあります。
(
皐月賞を振り返って)右回りや距離などいろいろありましたが、悪い要素を考えずに今の状態でどれだけ走れるのだろうかと。ただ当日は前や内の馬が残る傾向にありましたから、内に拘りました。そのときにいつもと違ってハミを噛んでしまいました。それが最後に止まってしまった大きな要因の一つだろうと思っています。仕方がなかったと思っています。(
NHKマイルCは)
皐月賞で、コントロールするよりも馬の気持ちに任せた方がいいということが皆わかったので、馬の気持ちに徹して、最後は届かないようなところから来てくれました。2着でしたが、残念という思いより安心したという思いのほうが強かったです。東京や新潟という直線の長い左回りコースで結果を出せているので、その意味では今回は良い材料が少しでもあるわけですから楽しみです。
(東京2400mについて)不安というよりも、やってみないと分からないという気持ちと、体型的にも距離が絶対もつという感じではないので、それを分かった乗り方や調整の仕方をすればいいということがありますから、前走以降の2週間は気分的に楽に過ごせました。
(岩田騎手とのコンビについて)うちの厩舎や馬主さんと縁のある騎手ですし、デビューの頃からこの馬をずっと見てくれていたようです。そうして見てきてくれていたことは無駄ではないと思いますし、どういうふうに乗ればいいということもわかってくれています。あれだけのジョッキーですから心配していません。
(馬場について)渋った馬場でも走ったことがありますし、速い馬場なら速い馬場で時計も持っていますから、あまり気にしないです。(枠順は)距離的にも最短距離を走りたいので、外から内に切れこむよりは内で真っ直ぐ走りたいですね。本当にもう、自分の競馬に徹するだけなので、それだけは守って、あとは結果を楽しみにしたいです。
(
日本ダービーについて)開業した頃はあまり意識していませんでしたが、最近は先輩方がダービーを熱い思いで迎えられるのを見てきて、自分も日本人である以上は
日本ダービーにこだわりを持つべきだと思ってやってきました。今回、出走させるのが初めてで、それも納得した状態で出せるのは運がいいというか、楽しみです」
(取材:小塚歩)
ラジオNIKKEI