「
日本ダービー・G1」(29日、東京)
ダービーに懸ける、熱き思いがひしひしと伝わってきた。
皐月賞2着の
マカヒキが25日、栗東坂路を力強く駆け上がる。時計がかかる馬場状態にもかかわらず、力強い脚さばきで4F52秒9-12秒1をマーク。友道師は「無理をしないでこの時計。状態面は間違いなく前走よりも良さそう」と仕上がりに胸を張った。
この中間は厩舎に置いて調整。大江助手は「前走からの回復は早かったし、さらに体が大きくなって成長している」と愛馬を見つめる。5月に入って坂路で乗り始め、1週前追い切りは川田が騎乗してCWで併せ馬。ラスト1F11秒6の切れ味を披露した。鞍上は「脚質的にも東京コースに変わるのはプラス材料だし、折り合いに不安がないので2400メートルも大丈夫。あとはリズム良く走ることができればいい」と相棒に全幅の信頼を寄せる。
リベンジを強く意識するのは友道師だ。09年のダービー。
皐月賞を制した
アンライバルドがダービーで1番人気に支持されながら12着に大敗。当時の悔しさは一日たりとも忘れていない。
「あの時は1番人気で負けちゃったが、ダービーはみんなが目標とするレース。今年は豪華なメンバーとなったけど、
マカヒキはどんな競馬にも対応できる」。雪辱を胸に大舞台へと向かう。
提供:デイリースポーツ