「
日本ダービー・G1」(29日、東京)
1番人気に推された
皐月賞で3着に敗れた
サトノダイヤモンドが25日、リベンジの懸かる大一番へ向けて、栗東CWで追い切った。力強い走りでラスト1F11秒6の好時計をマーク。“ダービー仕様”の仕上げが完成した。
里見治(さとみ・はじめ=セガサミーホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長)オーナー所有馬は、これまで中央G1にのべ30頭が挑戦して2着2回が最高。栄冠にあと一歩届いていない。2度目のダービー挑戦となった昨年は2頭出しで、
サトノラーゼンが2着、
サトノクラウンが3着と涙をのんでおり、今年に懸ける思いは強い。
今年送り出すのは、13年のセレクトセールで税抜き2億3000万円の高値で落札した
サトノダイヤモンド。落札直後から「初めて見た時から無駄肉がなく、品があって雰囲気が素晴らしい馬だった」とほれ込んでいた逸材で“
ダービーオーナー”の座を狙う。
池江師にとっても何としても手掛けたい原石だった。
ディープインパクトなどの名馬を手掛けた元調教師の父・泰郎氏は定年後に里見オーナーからの依頼で
アドバイザーに転身。「父が
アドバイザーを務めさせてもらってからは、私も加わって3人でセレクトのリストを作るのですが、一番良く見えたのがこの馬だった」とセール当時を振り返る。
「オーナーの重賞12勝のうち、父が
アドバイザーを務めてからが10勝。G1勝ちも、すぐそこまで来ていると思う。あと少しなんです」と力を込める。「ダービーだけじゃなくて、
凱旋門賞も勝ってもらいたい。お世話になっているので結果を出したいですね」と恩返しを誓った。
提供:デイリースポーツ