「
安田記念・G1」(5日、東京)
昨年、最強の挑戦者として臨んだ
モーリスが、今年は無敵のマイル王として受けて立つ。最終リハは2日、東京競馬場で行われ、馬なりで貫禄あふれる動きを披露。連覇に向けて万全の態勢をアピールした。昨年の
年度代表馬が、どんな競馬で力を誇示するか注目だ。一方、香港馬
コンテントメントも順調な仕上がりをアピール。“打倒
モーリス”に闘志を燃やす。枠順は3日に決定し、馬券は4日に前日発売される。
初の海外遠征とは思えぬ落ち着きぶりだ。香港馬
コンテントメントの最終追いは東京ダートで3F42秒5-13秒9。その後、キャンターで3/4周を消化した。派手さはなくとも母国でリーディング7回獲得のサイズ師の調整法と思えば、過度な心配は無用だろう。
満足げな表情でトレーナーは口を開く。「これが普段の調教。こっちに来てから体重が減ったけど、けさはフレッシュだった。どんどん良くなっている」。完調宣言とまではいかない。ただ、本番へ向けて良化気配は間違いなさそうだ。
親日派のサイズ師は、過去に4頭で7回参戦。08年は
アルマダで
ウオッカの2着に好走した。「どっしりしているんだ。安定して力を出せる。初の左回りにも順応できる」と
コンテントメントの強みを語る。
レーティング119
ポンドは
リアルスティールと同じ。124
ポンドの
モーリスには前走の
チャンピオンズマイル2着を含め、2戦2敗だ。それでも「馬は生き物。覆せないわけではない」とトレーナーが言えば、会見に同席した馬主のロー氏も「
モーリスは香港で勝った。ならうちの馬が日本に来て勝てない理由はないだろ?」とニヤリ。常識的には厳しい戦いに、むしろ心を躍らせている。
提供:デイリースポーツ