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【エプソムC】ルージュバック圧巻

デイリースポーツ
  • 2016年06月10日(金) 06時59分
エプソムカップ・G3」(12日、東京)

 迫力十分のパフォーマンスを見せた。ルージュバックが9日、美浦Wで変則追いを敢行。追い切りを前後半のパートに分け、それぞれのパートナーに優勢の動きを披露した。同日に牝馬限定戦のマーメイドSが行われるが、舞台設定などのレース条件を考慮して牡馬相手の一戦を選択。5着に終わった前走ヴィクトリアマイルの雪辱を果たし、きさらぎ賞以来の重賞Vを決める。

 変則追いで魅せた。ルージュバックが、美浦Wで2頭のパートナーと別々に対峙(たいじ)するケイコで鋭い動きを披露した。まずはストリートオベロン(4歳500万下)を1馬身半追走し、直線で抜き去って2馬身先着すると、ゴール後も手綱を緩めず、大きく先行したルーナディア(3歳未勝利)を1角でかわしてフィニッシュ。4F51秒1-36秒9-12秒1を記録した。

「前半は前に馬を置いて我慢をさせ、後半は先行させた馬を目標にして追った」と大竹師は説明。ケイコで動くルージュバックの相手がいないため、あえて2頭を駆使し、2段階に分けて行った最終デモ。「いい動きをするね。前走を使って体のラインはシャープになっている」と状態の良さを伝えた。

 コンビを組むのは戸崎圭。これまで9戦のうち8戦で手綱を取り、重賞Vはきさらぎ賞のみ。G1ではオークスの2着が最高と、惜しいところで勝利を逃している。「G1を勝てる馬だと思っている」と評価したうえで、「これだけの馬で結果を出せていない。それが心残り」と率直な思いを口にした。

 今回の舞台について、大竹師が「東京は百日草特別のいいイメージがある」とレコードVを決めたレースを挙げて歓迎すると、戸崎圭も「ルージュバックは東京が好きなので」とプラスに捉える。勝利の条件はそろった。G1で最高の輝きを放つためにも、ここは負けられない戦いになる。

提供:デイリースポーツ

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