「
函館スプリントS・G3」(19日、函館)
レッツゴードンキが函館の電撃6F戦にスタンバイ。昨年の
桜花賞以来、1年2カ月ぶりのVを狙って北の大地に降り立つ。
短距離路線に照準を絞った16年の春シーズンは、3戦して6、8、10着と結果を出すことはかなわず。悔いが残るのは2走前の
高松宮記念だ。「スタートしてすぐにつまずいたし、直線は前が詰まった。あの不利がなければもっと上位に来られたはず」と寺田助手は唇をかむ。それでも「初めてだった1200メートルの走りは悪くなかった」と前を向いた。続く
ヴィクトリアマイル後に「思ったよりもダメージがなかった」ことから勇躍、北上が決定した。
函館に移動してからは順調そのものだ。9日に行われた1週前リハでは、機敏な動きでウッドコースを駆け抜けて好調をアピール。手綱を取った荻野琢(レースは吉田隼)は「以前に乗った時よりも
リラックスしていたし、操縦性もだいぶ良くなっていますね。1週前追い切りとしてはバッチリです」と満足そうにうなずいた。
昨年の
桜花賞で実に30年ぶりとなる逃げ切りVを決めた快速娘。舞台はスピードを生かすには絶好の開幕週。復活のカードはそろった。ここでG1馬の格を見せつけ、勝利の味を思い出す。
提供:デイリースポーツ