「
宝塚記念・G1」(26日、阪神)
東西の雄が1週前追いで順調さをアピールした。
ドバイシーマクラシック2着以来の
ドゥラメンテが16日、美浦Wの併せ馬で鋭い伸びを披露。栗東から駆けつけたM・デムーロも仕上がりに合格点を与えた。一方、栗東CWでは昨年の覇者
ラブリーデイが躍動。こちらも海外遠征の疲れは見られず好調だ。
ハイレベルな併せ馬でも、昨年の2冠馬が放つ輝きはひと際目立つ。馬体の張り、仕掛けに対する反応。美浦Wの1週前追いで
ドゥラメンテが魅せた。
美浦Wで同じく
宝塚記念に出走する
サトノクラウン(4歳オープン)を1馬身半追走。はやる気持ちをM・デムーロが制御しつつ、3〜4角でインから馬体を並べていく。残り100メートルで両馬の手綱が動く激しいスパーリング。結果は決め手の違いで5F67秒6-37秒2-12秒3の半馬身先着だ。
主戦から笑みがこぼれる。「動きは良かった。いつもの感じ。元気があった」と変わらぬ愛馬の姿にご満悦。「順調に調教ができていますよ。来週は輸送を控えているから、あまり強くできない。それで今週はやりました。しまいはしっかりしていましたね」と橋本助手も仕上がりにうなずいた。
「万全の状態ではなかった」という
ドバイシーマクラシックは、落鉄のアク
シデントにも見舞われて2着。それでも欧州最強クラスのポスト
ポンドを相手に2馬身差とした。中間はメンコを外すなど、精神面は完成の域に近づきつつある。「本当に良くなるのは先でも、いいパフォーマンスを発揮してくれそう」。控えめながらチラリと垣間見える陣営の自信。豪華メンバーが集う上半期
グランプリで、あらためて最強を証明する。
提供:デイリースポーツ