「
函館スプリントS・G3」(19日、函館)
2番手を追走した単勝12番人気
ソルヴェイグが
シュウジとの競り合いを制した。1分7秒8のコースレコードで駆け抜け、2つ目の重賞タイトルを獲得。
シュウジが2着に入り、3歳馬のワンツーとなった。1番人気
オメガヴェンデッタは6着に敗れた。
ピタリと馬体が合ってのフィニッシュ。ちょうどゴール板、最高のタイミングで頭が下がった。伏兵
ソルヴェイグが鼻差(約11センチ)で勝利し、重賞2勝目を挙げた。
北海道旭川市出身の丸田が、見事なエスコートで北のシンデレラホースに変身させた。好スタートを決めて2番手につける。4角手前からじわりと進出し、直線へ向いてすぐ先頭へ。内から
シュウジが猛スパート。一度はかわされながら、最後に差し返した。
「掛かる面があると聞いていたので用心して乗った。スタートの速さを生かした競馬を心掛けました。リズム良く走ってくれた。初めて北海道の重賞を勝てたのでうれしい」
丸田は破顔一笑。テン乗りで
パーフェクトに力を引き出したのだから当然だ。同じ鮫島厩舎の
リトルゲルダで14年
北九州記念、続く
セントウルSを勝った。両者の間はよほど磁力が強いのだろう。「サ
マースプリントシリーズを一緒に戦いたい」とシリーズ制覇を夢見る。
鮫島師は「事前に打ち合わせ、流れに乗っていこうと話し合った。無理にあのポジションにつけたわけではない。注文通りの騎乗。馬も成長しているね。普段は牛みたいにおとなしいが、馬場に入ると気合が入る。でも、レコードは想定外だった」と想像以上のレース内容に目を細めた。
次走は様子を見てだが、キーンランドC(8月28日・札幌)が有力視される。シンデレラストーリーの続きが楽しみだ。
提供:デイリースポーツ