「
宝塚記念・G1」(26日、阪神)
上半期の
グランプリ。ファン投票で1位に輝いたのは演歌界の大御所・北島三郎の所有馬
キタサンブラックだ。昨年の
菊花賞馬で、今年は
天皇賞・春をV。“サブちゃん人気”もさることながら、馬も人気に見合うだけの力をつけてきた。最大のラ
イバルは同世代の二冠馬
ドゥラメンテ。前走は落鉄しながらも2着を死守し、能力の高さを示した。クラシックホースの再戦に注目だ。
古馬最強の座は譲らない。昨年の二冠馬
ドゥラメンテが国内制圧へ向け万全の態勢で臨む。
初の海外G1制覇を狙った
ドバイシーマクラシックは、欧州最強馬ポスト
ポンドに2馬身差の2着。「落鉄して、状態面も万全ではなかった」と20日、橋本助手は振り返る。厳しい状況下でもしっかり結果をまとめるあたりは、さすがの底力。負けて強しの内容と言っていいだろう。
幸いにも脚元に影響はなく、帰厩後は順調に調教を消化。美浦Wの1週前追いで同じく
宝塚記念に出走する重賞3勝馬
サトノクラウンと併せ、5F67秒6-37秒2-12秒3で半馬身先着を決めた。「輸送を控えているので(強めに)やりました。しまいはしっかりしてましたね」と出来は明らかに前走以上だ。
昨秋を骨折で棒に振り、今春は海外遠征。今回のファン投票でも6位に甘んじ、存在感は薄れている。その間、同期の
キタサンブラックはG12勝を積み上げ、今回はファン投票で断トツの1位に推された。とはいえ、対戦成績は2戦2勝。
皐月賞、ダービーではあっさりと蹴散らしている。「この馬が本当に良くなるのは先でも、いいパフォーマンスを発揮してくれそう」。ファンも胸が高鳴るスター同士の再戦。返り討ちにした先には、夢の
凱旋門賞(10月2日・
シャンティイ)が待つ。
提供:デイリースポーツ