香港遠征帰りとなる
サトノクラウン(牡4・美浦・
堀宣行)が、僚馬
ドゥラメンテ(牡4)と併せ馬で
宝塚記念(GI・芝2200m)の最終追い切りを消化した。追い切り後、堀調教師の共同記者会見が行われた。
(香港のクイーンエリザベスII世C・GI・12着について)
「香港は比較的輸送時間も短くてスタッフも慣れていますし、レースの直前までは良い状態で持っていけている手応えはありました。ただスタートに気をつけるというのが課題で、ゲート
ボーイをつけたのですが、気をつけ過ぎてしまったかなというのと、騎手がテン乗りだったこともあって、その辺のリズムがうまくいかず、非常に残念な結果になってしまいました」
(馬の消耗度は?)
「競馬の後も息が入るのが早かったですし、香港遠征した他の馬よりも回復度は早かったです。通常の海外遠征よりも負担は少なかったと思います」
(前走後2か月の期間があったが?)
「海外遠征後のパフォーマンスという意味では、さほど影響は考えなくて良いと思います」
(今週の追い切りは
ドゥラメンテが先行する形だったが?)
「先週は
ドゥラメンテが後ろから行ったのですが、
サトノクラウンの方がまだ反応が鈍いところが見られました。それで今週はそのあたりを補いたかったので、
サトノクラウンを後ろから行かせました」
(この馬も力があると思うが?)
「
ドゥラメンテの1番のラ
イバルは、
サトノクラウンではないかと自分では思っています」
(
ドゥラメンテと2頭で併せ馬を行っているのも、期待度の表れでは?)
「それはただ単に同じレースが目標ですし、調整を一緒にやっているというだけで、それぞれに課題はあります」
(この馬が
ドゥラメンテと一緒に走るのはダービー以来だが?)
「競馬なので必ず優劣と言いますか、着順はついてしまいますので、一緒にレースを使う時には悩ましいところではあります。どちらもパフォーマンスを発揮して良い競馬をしてもらえればと思います」
(いつ輸送を?)
「
ドゥラメンテは金曜日に輸送しますが、この馬はこの後の状態を見て
ドゥラメンテと一緒に輸送するか、通常通り土曜日に輸送するかを明日決める予定です」
(取材・写真:佐々木祥恵)