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【宝塚記念】蛯名の熟練の技と気迫が呼んだ牝馬11年ぶりのV

デイリースポーツ
  • 2016年06月26日(日) 20時02分
 「宝塚記念・G1」(26日、阪神) 8番人気のマリアライトが、逃げるキタサンブラックをゴール前でかわし、外から猛追したドゥラメンテをしのいでV。並み居る強豪牡馬を蹴散らし、05年スイープトウショウ以来、11年ぶり3頭目の牝馬の優勝を決めた。
 阪神競馬場到着時に「道悪はさほど苦にしない。小柄な牝馬ながらもパワーがある」と伊坂助手が胸を張ったマリアライト。力のいる馬場にもがくライバルを横目に、直線力強く抜け出した。
 前半1000メートル通過が59秒1。馬場状態を考えれば、かなりシビアなラップを刻んだ。しかも、馬場の内めは傷みが激しく、インコースを走る馬はスタミナをロス。その点、後方から終始コンディションのいい外めを追走した勝ち馬には、消耗戦を最後まで走り抜く体力が残っていた。仕掛けのタイミングもドンピシャ。8枠16番を最大限に生かし、馬場と展開を読み切った鞍上の好騎乗が光った。
 1番人気のドゥラメンテは、中団後方の馬群を追走。直線は勝ち馬の真後ろから猛追したが、わずかに踏み遅れた分、首差及ばなかった。2着惜敗も、メンバー最速の末脚はさすがの存在感だ(レース後につまずき左前ハ行)。逃げたキタサンブラックは負けて強しの3着。馬場と展開を考えれば、この馬が一番強い競馬をしていたと言ってもいい。完全に本格化。今後もスターダムを歩み続ける。

提供:デイリースポーツ

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