スマートフォン版へ

【宝塚記念】マリア様11年ぶり女王

デイリースポーツ
  • 2016年06月27日(月) 06時59分
宝塚記念・G1」(26日、阪神)

 11年ぶり史上3頭目の快挙だ。G1馬6頭がそろった豪華ドリームレースを制したのは、8番人気の牝馬マリアライト。豪快な差し切り勝ちで、G1・2勝目を飾った。1番人気のドゥラメンテは2着に敗れ、ゴール入線後に左前肢ハ行が判明。登録していた凱旋門賞・仏G1(10月2日・シャンティイ)挑戦は断念することになった。3着には、ファン投票1位馬で2番人気のキタサンブラックが逃げ粘った。

 鬼気迫る激しさだった。3コーナー過ぎ。外めの10番手にいたマリアライトの背で、蛯名の両手が大きく動いた。全身を揺らしながら懸命に手綱を押すと、一気に先行勢をのみ込んでいく。直線もこん身の右ステッキ連打。ベテランの闘魂注入でさらに勢いを増し、内で逃げ込みをはかるキタサンブラックをとらえる。外から猛追するドゥラメンテを首差で封じたところが歓喜のゴールだった。

「みっともないくらい追ったよ。(マリア)頑張れ、頑張れと思ってね。自分にも頑張れって。北島三郎さんの歌が聴けなくて申し訳ない」。上半期グランプリ初制覇の鞍上は、47歳3カ月8日のレース最年長V記録も更新。お立ち台では少しはにかみながら、7万人を超える大観衆を前に誇らしげに両手を突き上げた。

 牝馬の制覇は66年エイトクラウン、05年スイープトウショウに続く11年ぶりの快挙。「2頭しか勝っていないし、その3頭目になれてうれしい。きょうみたいな馬場も上手だね。外枠からうまく流れに乗れたし、思った通りのレースをしてくれた」。稍重の力のいる馬場で、前半5F通過が59秒1のハイペース。究極の消耗戦を制し、歴史に名を刻んだパートナーをたたえた。

 久保田師も「使う以上は一発と思っていた。今は誇らしい気持ち」と8番人気の低評価を覆した愛馬をねぎらう。BCターフ・米G1(11月5日・サンタアニタパーク)の優先出走権も得たが、今後については未定。「想像以上の成長力。この勝利で考えることは増えたね」と、うれしい悲鳴を上げた。

 蛯名は「このメンバーを負かしたんだから、本当に楽しみ」と今後のさらなる飛躍を約束。進化を続ける5歳牝馬が、新たな勲章を手に、歴史的名牝への階段を駆け上がる。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す