2日に英国でGI
エクリプスS(芝10F7y)、3日に仏国でGI
サンクルー大賞(芝2400m)と、欧州では今週末も基幹GIが続くが、同様にして見逃せないのが、7月2日にグレイ
ヴィル競馬場で行われる、南アフリカにおけるシーズン末の総決算GIダーバン
ジュライ(芝2200m)だ。
フルゲートの18頭が出走を予定しており、既に枠順も発表されているが、ブックメーカーが1番人気に推すのが、3番という好枠を引いた
ベラベラ(牝3、父
ダイナスティ)である。
5月28日にグレイ
ヴィルで行われたGIウーラ
ヴィントン2000(芝2000m)を快勝してGI初制覇を果たしたばかりで、実績的には同馬より上の馬も複数いるが、54.5キロという軽ハンデと、手綱をとるのがこのレース5度目の優勝を目指す名手アン
ソニー・デルペックであることを買われての人気となっている。
これに続くのが、5月6日にグレイ
ヴィルで行われたGIIキャノンギニーズ(芝1600m)を制し2度目の重賞制覇を果たしての参戦となるブラック
アーサー(牡3、父
シルヴァーノ)だ。枠順発表前は
ベラベラに迫る人気だったが、17番という外枠を引いたため、ここへ来てやや人気を落としている。
今年、南アフリカに誕生した史上3頭目の3冠馬アバシリ(牡3、父ゴーデピューティ)も出走予定だが、3冠を戦い抜いた消耗が懸念されるのに加え、59キロというハンデが嫌われて、前売りでは5番人気前後に甘んじている。
(文:合田直弘)