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【プロキオンS】キングズガード重賞初Vへ態勢固めた

デイリースポーツ
  • 2016年07月08日(金) 14時00分
「プロキオンS・G3」(10日、中京)

 重賞初挑戦初Vに向け、態勢は万全だ。キングズガードは7日、栗東坂路で最終リハ。単走ながら、ラスト1F12秒1と、力強く伸びて好調をアピールした。全6勝を挙げる得意のダート7F戦。4連勝で一気にタイトルをつかみとる。

 午前5時の馬場開門から約15分後。待ちに待った“主役”の登場に、関係者、報道陣から熱い視線が注がれた。キングズガードの最終リハは栗東坂路で単走。スタート後、すぐに外に進路を取ると、ラチ沿いを真一文字に駆け上がった。ラストは軽い肩ムチを合図に全身を弾ませて加速し、刻んだタイムは4F55秒1-39秒9-12秒1。踏み荒らされた時間帯の馬場をものともしない鋭い伸びに、騎乗した塩村助手の歯切れもいい。

「もともと全体の速い時計はいらないと思っていたし、上がりが速過ぎてもカーッとなる馬。少し余裕をもった調整で使った方がいい。しまいの伸びも問題ない。順調です」。普段はCWで距離を乗って心肺機能を鍛え、追い切りは坂路でサラッと、というのがこの馬の好走パターン。3連勝を決めた近走と同じ調整法で臨戦態勢を整えた。

 昨年夏以降は蟻洞もあって7カ月以上の休養を要したが、その間にトモの筋肉が成長した。「もともと肉団子みたいな体だったが、いい筋肉がついて実が詰まってきた」と担当の内山助手は驚きを隠さない。「去年までは頼りない面があって勝ち切れなかったが、おじさんになって、今は競馬前もリラックスできている」と精神面の充実ぶりも実感する。

 重賞初挑戦で一気の相手強化になるが、塩村助手は「今後につながるレースをしてくれたら。それだけの素質があるので」と、さらなる大舞台を見据える。本格化を遂げた5歳馬が、自慢の末脚で重賞初Vを飾り、力強く連勝街道を突き進む。

提供:デイリースポーツ

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