2日間にわたって開催される「セレクトセール2016」が11日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。
1歳馬
セッションとなるこの日は247頭が上場され、217頭が落札。売り上げは81億3060万円で、これまでの最高だった2015年の71億450万円を遥かに上回る史上最高額となった。落札率は87.9%、1頭平均は3747万円だった。
1億円を超える高額落札馬は14頭と、こちらも昨年の8頭を大きく上回った。その中でも最高落札額となったのが、「
オーサムフェザーの2015」(牡、
父ディープインパクト)。(株)KTレーシングが2億6000万円で落札した。母は米GI・BCジュ
ベナイルフィリーズを制して2歳牝馬チャンピオンに輝き、デビューから10連勝を飾った名牝で、本馬も早くからの活躍が期待される。
2番目の高額馬は「
シャンパンドーロの2015」(牡、
父ディープインパクト)。(株)キーファーズが2億3500万円で落札した。母は米GI・2勝を挙げており、
Tapit産駒の半兄が昨年の同セールで2億3000万円で落札されている。3番目は「
ドバイマジェスティの2015」(牡、
父ディープインパクト)で、(株)ダ
ノックスが2億2000万円で落札。母は現役時代に米GI・BCフィリー&メアス
プリントを制しており、全兄に2014年産POGでも人気の高い
アルアインがいる。
また、2013年
ジャパンC・15年
宝塚記念で牡馬相手に2着と好走した
デニムアンドルビーの全弟にあたる「
ベネンシアドールの2015」(牡、
父ディープインパクト)は、(株)ドリームファームが1億9000万円で落札。母が豪GI・2勝の「
シャムロッカーの2015」(牡、
父ディープインパクト)は、「サトノ」の冠名でおなじみの里見治氏が1億7000万円で落札しており、落札額上位5頭は
ディープインパクト牡馬の独占という結果となった。
その他では、2013年の2歳王者
アジアエクスプレスの全弟にあたる「
ランニングボブキャッツの2015」(牡、
父ヘニーヒューズ)と、交流競走で活躍し重賞8勝を挙げた母をもつ「
ミラクルレジェンドの2015」(牡、
父キングカメハメハ)が、ともに1億4000万円で落札(金子真人ホールディングス(株))。
また、重賞4勝を挙げている
サトノノブレスの全妹にあたる「
クライウィズジョイの2015」(牝、
父ディープインパクト)が7000万円(里見治氏)、祖
母エアグルーヴで先日引退した
ドゥラメンテと3/4同血の「
ソニックグルーヴの2015」(牡、
父キングカメハメハ)が4000万円(了徳寺健二氏)、3冠馬
オルフェーヴルの初年度産駒で母が米GI馬の「
アーマインの2015」(牡、父
オルフェーヴル)が4000万円(増田和啓氏)で落札されている。
※金額は全て税抜で表記