ユーザーがジョッキーになり、いろいろな競走馬に騎乗し、レースに出走する人気ゲーム「ギャロップレーサー」が、実在の馬名を無断で使用したことに関し、権利が侵害されたとして複数の馬主が、販売元のテクモを相手に、販売の差し止めと損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、名古屋地裁であった。
判決では、G1レースに出走した馬を所有する馬主らの請求に限り訴えを認め、販売差し止めについては棄却した。一般に競走馬について著作権は発生しないという考えがあるが、
パブリシティー権(商品価値のあるものの経済利益を支配する権利)については議論となっており、今回の判決はG1レース出走馬に限っているとはいえ、今後、競馬ゲームまたは映像、写真などにおいて大きな影響を与えそうだ。