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【函館記念】マテンロウボス北の大地で弾んだ…四位、函館重賞完全制覇へ

デイリースポーツ
  • 2016年07月14日(木) 06時59分
函館記念・G3」(17日、函館)

 重賞初制覇に向け、巴賞2着のマテンロウボスが上昇ムードだ。函館重賞完全制覇が懸かる四位を背に、最終リハは函館Wを単走。軽やかな脚さばきで好調をアピールした。

 快晴の北の大地で、さわやかに風を切った。マテンロウボスの最終リハは13日、四位を背に函館Wで単走。人馬の呼吸を確認するようにゆったりと発進すると、3コーナー向こうの函館山をバックに、馬なりで加速していく。直線に入ると鞍上が満を持してゴーサイン。公開調教で集まったファンの視線を一身に浴び、弾むような末脚で5F71秒7-40秒1-12秒0を刻んだ。

 追い切り後は、入念にパドックをスクーリング。馬上から降りて汗を拭うベテランの笑顔が、仕上がりの良さを物語る。「攻めはいい感じ。きょうはコンディションを整えるくらいでいいと思ったしね。去年とは馬が全然違う。トモがしっかりとして、たくましくなった」とうなずいた。

 見届けた昆師も、久々だった巴賞2着からの上積みを強調する。「もともと使い込んでいった方が良くなる馬。この間も体は休ませてなかったけど、気が抜けた感じはあったから」と振り返る。前走はレッドレイヴンに0秒3差で敗れたが、勝ち馬が前走と同じ57キロのハンデを背負うのに対し、1キロ減の55キロ。「斤量差が開いたのと、体調面のプラスで逆転は可能だと思う」と、強気な姿勢を貫く。

 勝てば、史上5人目の函館重賞完全制覇となる四位は「器用じゃないし、先行策で教科書通りの競馬ができるかと言えば、そうではない。少し紛れた方がいいけど、十分にチャンスはある。後ろから来る馬の流れになれば」と力を込める。3度目の重賞挑戦となる5歳馬とともに、“函館のボス”の座を狙う。

提供:デイリースポーツ

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