「
函館記念・G3」(17日、函館)
重賞初Vを決めるか。
巴賞覇者
レッドレイヴンが14日、函館Wで快活な動きを披露。中1週ながら好調キープをアピールした。
ネオリアリズムは初来日のティータンを背に、函館芝で余力十分に追走先着。5カ月ぶりでも力を存分に発揮できそうだ。
勢い十分だ。
レッドレイヴンは函館Wで、僚馬
レッドシャンクス(7歳1600万下)の2馬身後方からスタートした。相手が特に追うこともなかったため、直線は大外を独走。馬体をじっくり併せる間もなく、4馬身、5馬身と差をつけてぶっちぎりのフィニッシュを決めた。
タイムは5F71秒0-41秒4-12秒4。またがった池添は「中1週なので、そこまで強い調教はいらない。体質が強くない馬らしいが、走りは前回(
巴賞)と変わりなく順調です」と話す。その
巴賞は
大阪杯以来3カ月ぶりの実戦。だが、単勝2・9倍の1番人気の支持に応えて力強く抜け出した。「力のある馬だと思う」と改めて手ごたえをつかんだ様子だ。
今回は別路線組も加わるが、それより鍵を握るのはスタートだろう。藤沢和師は「イライラして、ゲートでおっちょこちょいな馬。前走はパドックや装鞍所で落ち着いていたが…」と半信半疑。小回りコースだけに、後手に回ってはつらい。昨年も
巴賞で2着に好走しながら、
函館記念は差し届かず5着に敗れている。「速い上がりでは厳しい。洋芝の上がりがちょうど合う」。昨年の分も、と気合が入っている。
昭和63年、「青函トンネル開通記念」という
サブタイトルのついた
巴賞を快勝したのは
ボールドノースマン。勝ち時計1分46秒0は今でも函館芝1800メートルのレコードだ。「北海道新幹線開通記念」の
巴賞を勝った
レッドレイヴンも、競馬史に名を刻みたい。
提供:デイリースポーツ