「函館2歳S・G3」(24日、函館)
ベテラン腕利き厩務員の“勝負メシ”で、
ロイヤルメジャーが重賞初制覇を狙う。手掛けるのは、過去に03年
フィーユドゥレーヴ、12年
ストークアンドレイと、担当馬で2度同レースを制している榊原洋一厩務員(52)だ。前者のスピードと後者のパワーを兼ね備えると評する愛馬とともに、こん身の仕上げで自身3度目の栄冠を目指す。
迫る勝負の時に向け、ベテランの腕が鳴る。
ロイヤルメジャーの榊原厩務員は、担当馬で函館2歳S3勝目を狙う腕利きだ。「
フィーユドゥレーヴのスピードと、
ストークアンドレイのパワー。両方のええところを持ってるわ。完成度が高いし、今の2歳にしてはしっかりしてる。2歳戦向き」と過去の勝ち馬2頭を引き合いに出して期待の大きさを語る。
食事の面でも担当馬を支える。カイバに加える野菜や果物も一般的な
ニンジンではなく、大根、キャベツ、バナナを使用。野菜は繊維質が多く、代謝アップにも効果的で、消化も考えてすり下ろして食べやすくしてから与える。「栄養価が高いから。バナナはすぐエネルギーに変わるし、この馬も大好き。
ストークもこれで勝たせたんだ」という“勝負メシ”だ。
13日の1週前リハは、函館Wで
ティープラズマ(3歳500万下、栗東・藤岡)と併せ馬。2馬身追走し、直線は力強く伸びて5F67秒2-38秒6-12秒8で併入した。「今回は攻めてきた。応える馬もすごい。カイバもしっかり食べて毛ヅヤもいい。これで負けたら仕方ない」と胸を張る。
新馬戦時はレース10日前に新しくした蹄鉄を、今回は直前に打ち替えて臨む。「この前は鉄がすり減っていた。今度は引っ掛かりも良くなるはず。これが洋芝に効くんや。持ち時計も詰められると思う」と豪快に笑う。
「2度あることは3度あるし、手応えはある。かわいがっている(加藤)祥太に重賞を勝たせたい」。函館は母・喜久子さん(84)の出身地で“第2の故郷”。職人が幼少期から親しんだ街で、再び愛馬を重賞Vに導く。
提供:デイリースポーツ