「函館2歳S・G3」(24日、函館)
重賞タイトルと函館リーディングのW獲りだ。23日で37歳のバースデーを迎える
池添謙一騎手(36)=栗東・フリー=が、素質馬
ドゥモワゼルを函館2歳王者へ導く。初コンビだが、最終リハにも騎乗して好感触を得ている。自身は先週5勝の固め打ちで、今夏の函館開催は通算10勝。2位とは1勝差だが、一気に同リーディング首位に躍り出た。絶好調男がバースデーウイークに存在感を見せつける。
目の前のチャンスは逃さない-。初コンビの
ドゥモワゼルで重賞Vを狙う池添が、自身初の函館リーディングにも照準を定めた。
今週は23日、24日で12鞍に騎乗予定。11年札幌リーディング以来となる北の大地でのタイトル奪取へ、「毎年北海道に来ているし、函館でも獲れたらいい。欲は出てきます。他にも爆発力のあるジョッキーがいるし、騎手同士の争いも楽しんでもらえれば」と力を込める。
前半戦こそ3勝に終わったが、開催が変わった後半になって勝ち星を量産。先週は9戦5勝の大活躍で通算10勝まで押し上げ、一気に首位に立った。「結果を出さないといけないレースで勝てたのが良かった。いい馬に乗せてもらっていますしね」。先週の5勝は全て前のレースか最終リハで騎乗した馬。戦前にパートナーの近況を把握することで、しっかりと結果を出した。
24日、11R・函館2歳Sで初コンビを組む
ドゥモワゼルにも、20日の最終リハに騎乗し、既に特徴はつかんでいる。「体の小さい馬ですが、小さい分、キャンターでもキビキビとした走りで悪くないと思います」と乗り味を説明する。新馬戦は逃げて2着、前走は差し切って初勝利。「2回違う競馬を経験できているのはいい。少しゲートが遅いみたいなので、(うまく)出てくれたら」と好走のポイントを挙げた。
人馬とも今後の飛躍につなげる意味で重要な一戦。「札幌は層が厚くなるし、さらに頑張らないと。秋に向けてもリズム良くいきたい」。23日に37歳の誕生日を迎える。重賞&リーディングのダブル獲りで、今夏の函館を締めくくる。
提供:デイリースポーツ