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ネロなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2016年07月28日(木) 12時30分
 今週の栗東は26日がかなりの雨量となり、27日、28日はほとんど雨が降っていない。朝晩は確かに涼しくなっているのだが、少し湿度が高く感じる。その分、先週に比べると、だるさを感じることもあり、梅雨が明けた割には蒸している印象。

 馬場に関しては、少しずつ雨の影響を受けて、ウッドチップが粉々になっていき、雨が降ると重さを感じさせる馬場になっているのかも知れない。こういった馬場は晴れて乾いていれば、特に問題ないのだが、雨が長く続くと時計に影響してくるので、このあたりは注意深く見守りたい。

【坂路/4F51.9秒】
 27日。一番時計は4F50.1秒のギャラクシーエクス(栗東・庄野靖志厩舎)。4F50秒台はこの馬を含めて6頭いるので、決して走りにくい馬場という印象はない。ギャラクシーエクスは3F目に11.5秒というラップをマークしているが、ラスト1Fで12秒を切った馬も5頭おり、ラップの踏み方次第で時計が出るといった印象もある。

 1F目から12秒台をマークした馬も3頭いたが、さすがに最初からこのラップだと最後は失速する。しかし、クリノブラビッシモ(栗東・高橋義忠厩舎)は12.4秒、12.3秒、12.6秒と軽快に飛ばしていきながら、最後も13.1秒でまとめた。トータル50.4秒は自己ベストを更新する時計。今週は小倉芝1200mのレースを予定しているようだが、そのスピードが活かされる馬場になると思われるだけに、レースぶりが一変してくるのではないだろうか。

 28日。一番時計はセトアロー(栗東・森秀行厩舎)の4F50.4秒。そして、アイビスSDに出走予定の同厩舎ネロは開門直後、一番最初に登坂。体重の軽い見習い騎手が跨っていたこともあり、スタートから軽快に飛ばしていった。

 ただ、先週のように1F目から12秒台というわけではなく、前半は13.6秒、12.8秒で入って、後半を伸ばす形。ラップの踏み方としては、前走韋駄天Sの最終追い切りに似た内容となっており、当時と同じように力を発揮できる状態にはあるだろう。

 先週の馬場差が「-0.3秒」。速い時計も出ているものの、全体的な出方を見ると、先週よりは4F51秒台が少ない。よって27日、28日とも『±0.0秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
 27日。かなりの含水量があり、6F80秒を切る馬はほとんどいない。5F64秒を切る馬に関しては皆無だったと思われる。ただ、ラスト1Fは時計が出る状態なので、極端に重たい馬場といった感じでもない。

 動きとして印象に残っているのは、西浦勝一厩舎の3頭併せで最内だったデュパルクカズマカズマペッピーノを内から追いかけて、大外からはマインシャッツが迫ってくる内容。ただ、手応えは終始楽で最先着。6F83.1〜5F67.8〜4F52.8〜3F38.3〜1F11.7秒と時計的には特筆するほどではないが、ラスト1Fの伸びが素晴らしい。来週の小倉芝1800mでデビューする予定だということなので、ちょっと注目してみたい。

 28日。同じ小倉芝1800mでデビュー予定のメイショウハチク(栗東・南井克巳厩舎)がミキノヘラクレスと併せ馬。相手は攻め駆けすることもあって、4コーナーではこちらがかなり内を回ったが、最後まで食い下がる形で、6F81.7〜5F66.1〜4F51.2〜3F37.3〜1F12.0秒と全体も終いも優秀な時計。こちらもレースでの走りが楽しみ。

 先週の馬場差は「-0.4秒」。こちらも坂路同様、上位の時計は速いが、全体的な出方を見ると先週よりは5F65秒台が少ない。よって27日、28日とも『±0.0秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場での追い切りは27日に河内洋厩舎の併せ馬を確認。時計はサンライズソアが5F61.8秒と速かった上、見た目に芝が大きく掘れているという印象もないので、馬場差は27日、28日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は27日の追い切り頭数が20頭を切っている。速い時計を出したのはトップボンバー(栗東・庄野靖志厩舎)くらい。だからといって、先週までと馬場が変化しているとは思えないので、27日、28日とも『-1.0秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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