「
札幌記念・G2」(21日、札幌)
昨年の
年度代表馬が北都の地からカテゴリーを広げていく。アジア最強マイラーの
モーリスが、快進撃の始まった昨年以降では最も長い2000メートルに参戦。中距離路線の制圧へ向けて第一歩を踏み出す。
今年は始動戦の
チャンピオンズマイルを快勝。G1・4勝を含む7連勝としたが、
安田記念は道中で引っ掛かり2着に敗れた。仕切り直しで臨む一戦は、中距離の強豪が集う伝統のG2。「血統的に大丈夫でしょう。それに調教でも我慢が利いています」と池田助手は距離克服に自信をのぞかせている。
前走後は放牧を挟んで函館に入り、順調にケイコを消化。1週前には函館ダートで5F69秒9-39秒7-12秒3をマークし、2馬身先着を決めた。迫力満点の走りは好調時と何ら遜色なし。「いい雰囲気になってきましたね」と心身とも完調に近づきつつある。
今回は
チャンピオンズマイルでVに導いたモレイラと再タッグ。短期免許スタート週からいきなり〈5・5・4・3〉の活躍を見せた“マジックマン”は「今まで乗ったなかで
トップレベルの馬。香港では折り合っていたから距離は大丈夫。もっと延びてもいいくらい」と言ってのけた。無限の可能性を追い求め、新しい扉を開く
モーリスのパフォーマンスに注目だ。
提供:デイリースポーツ