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【WASJ】ウィルソン旋風吹かす!カナダ代表女性騎手「勝ちたい」

デイリースポーツ
  • 2016年08月26日(金) 06時00分
 「ワールドオールスタージョッキーズ」(27、28日、札幌)

 JRAから8人、海外から5人、地方から1人が参戦し、土曜札幌9、11R、日曜札幌10、12Rの4戦で争われる名手の競演。カナダ代表として初参戦するのが、女性ジョッキーのエマジェーン・ウィルソン騎手(34)だ。母国では常にリーディング上位に食い込む実力派が、日本のファンに華麗な手綱さばきを見せるか。

 イギリスで女性首相テリーザ・メイが誕生し、日本でも小池百合子・新東京都知事が誕生するなど、この夏は女性の時代を象徴する出来事が、数多く起きた。今週末は、競馬の世界でも“風”が吹くかもしれない。

 WASJに初参戦するウィルソンは、カナダ出身の女性ジョッキー。9歳の時から乗馬を始め、ウッドバイン競馬で04年に騎手デビューを果たすと、05年には175勝を挙げ、同競馬場のリーディングを獲得するとともに、アメリカのエクリプス賞(最優秀見習騎手)を受賞している。

 母国の他には、アメリカ、イギリス、香港で騎乗してきたが、日本でプレーするのは初めて。「とてもワクワクしています。日本の皆さまに私の騎乗ぶりを見てもらう機会を得られたことに感謝しています。そしてぜひ、勝ちたいですね」とメッセージを送る。さらに「この世界では、女性騎手は男性騎手ほどうまく乗れない、強くないという先入観があります。私はそういう考えを変えたい。そう思って頑張っています」と強く訴えた。

 07年にはカナダで最も歴史が古く、権威あるレースとされるクイーンズプレートをマイクフォックスで制覇。けがのあった10年を除き、12年まで年間100勝以上をマーク。近3年もリーディング上位に名を連ねている。

 プライベートでは3匹の犬とカメレオン、ネコなどのペットに愛情を注ぐ、心優しき女性。だが、昨年出場したイギリスのシャーガーCでは、女性選抜チームの主将として1勝を挙げ、総合優勝に導くなど、強烈なキャプテンシーを発揮して輝きを放った。北の大地でも、ファイティングスピリッツあふれるプレーで、スタンドを沸かせてくれるに違いない。

提供:デイリースポーツ

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