27日に北米・ニューヨーク州サラトガで行われた「真夏のダービー」GI・ト
ラヴァーズS(d10F)は、アロゲイト(牡3、父アンブライドルズソング)が後続に13.1/2馬身差をつけて圧勝。1分59秒36という、サラトガ10Fのトラックレコードを樹立した同馬に、全米の競馬ファンは「新たなスーパースター誕生か?!」と沸き立っている。
今年4月にロスアラミトスのメイドン(d6F)でデビューしたアロゲイト。初戦は3着に敗退したが、6月にサンタ
アニタのメイドン(d8.5F)を制しデビュー2戦目で初勝利。
3週間後に同じくサンタ
アニタで行われた条件戦(d8.5F)で2勝目を挙げると、8月4日に
デルマーで行われた条件戦(d8.5F)も勝って3連勝を果たしていた。
ここが重賞初挑戦だったため、オッズ12.7倍の8番人気とファンの評価は低かったが、1番枠から出て1コーナーでハナを奪うと、半マイル=46秒84、6F=1分10秒85という
ハイラップを計時。それにも関わらず、同馬の脚色はゴールまで衰えず、圧巻の逃げ切り勝ちを果たすことになった。
この後は11月5日のGI・
BCクラシック(d10F)に直行する模様で、ブックメーカー各社は同馬に3.75倍〜5.0倍のオッズを掲げ、
カリフォルニアクローム(牡5)に次ぐ前売り2番人気に急浮上させている。
(文:合田直弘)