「小倉2歳S・G3」(4日、小倉)
新馬-
フェニックス賞を連勝し、無傷の2連勝を飾った
クインズサリナが1日、小倉ダートで最終追い切り。軽めの調整ながらも、ラスト1Fは12秒7を計時し、活気あふれる動きで目下の出来の良さを伝えた。小柄な牝馬で現地滞在の効果は十分。3連勝で一気に重賞タイトルを手にする。
まだ薄暗い、朝一番の小倉競馬場。角馬場で体をほぐした
クインズサリナがダートへ移動し、V3への最終リハに臨んだ。
出だしこそ併せ馬の形だったが、早々に僚馬を抜き去ると、4Fからは単走状態に。最後まで集中力を切らすことなく、しまい重点に素軽い動きを披露した。馬なりの手応えで4F60秒0-43秒0-12秒7をマーク。軽めながらも、動きはハツラツとしていた。
騎乗した山田泰助手は「けさはしまいだけサッと。だいぶ成長しているな、と感じました」と内容に満足げ。初めて小倉ダートで追い切った1週前は、不慣れな環境が影響したのか「全然ハミを取らなかった」と同助手。それだけに、この日の集中した動きには確かな成長が感じられた。
大人びたレースぶりで無傷の2連勝。早々に頭角を現したが、仕上げ人は「まだまだ幼い。教えることがいっぱいある」と未完成であることを強調する。周囲の動きに敏感なタイプで、小倉競馬場に滞在した初日の運動では、暴れて手がつけられなかったほど。普段のしぐさは、やはり成長途上の2歳牝馬だ。
それでも、いざ実戦に行けば優等生。ゲート裏まで装着しているメンコが非常に効果的だ。「前走時のレース前も落ち着いていました。メンコを着けていればおとなしい。競馬?川田君に任せておけば大丈夫でしょう」。現地滞在の効果でカイバ食いも良好。抜群のレースセンスを武器に無傷の3連勝&重賞初Vをつかんでみせる。
提供:デイリースポーツ