「
セントウルS・G2」(11日、阪神)
高松宮記念の覇者
ビッグアーサーがついに始動する。前走後は約5カ月半の放牧を挟み、ここを目標に8月中旬に帰厩。藤岡師は「5歳のこの時期だし、大きく成長したって感じはないけど、精神的に落ち着いてきたかな。開幕週で馬場がいいのは馬にとっていい。持ち時計もあるしね。仮に馬場が悪くなっても大丈夫。死角は少ない」と自信を見せる。
8月31日の1週前デモが圧巻だった。藤懸(レースは福永)を背に、栗東坂路で単走。テンから一気に加速し、2、3F目は11秒8、11秒7の
ハイラップを刻む。ラスト1Fも左ステッキで鼓舞されて13秒1。馬場の荒れた遅い時間帯で、自己ベストタイの4F49秒5を計時し、鞍上も「パワーがすごい。しまいもよく辛抱しています。デビュー前にも乗っていたけど、別馬ですよ」と舌を巻いた。
目標の
スプリンターズS(10月2日・中山)に向け、弾みをつけたい一戦。愛馬に丹念な乗り込みを課す師は「前哨戦とはいえ、甘い仕上げにすると反動が怖い。一方で体には余裕があるんだけど、そういう状態で競馬ができれば本番につながるはず。チャンピオンとして出るわけだから」と結果と内容を求めるつもりだ。春秋ス
プリントG1制覇へ、自慢の快足でV発進を決める。
提供:デイリースポーツ