今年から重賞に格上げとなった
秋華賞トライアルの
紫苑S(GIII・芝2000m)に、美浦から出走予定の注目馬4頭について追い切り後の関係者のコメント。
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ビッシュ(牝3・美浦・
鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「
オークス(GI・3着)後は少し疲れが出て、ノーザンファーム天栄に放牧に出てケアをしてもらいました。ここを目標に牧場で乗ってもらい、体を増やして帰厩しました。今日(9/7)は戸崎騎手騎乗で追い切りましたが、良い感触を掴んだようです。フットワークが良くて体を大きく見せるタイプですが、今日はいつも以上に大きく見せていました。以前より体を上手に使えるようになっていますね。
春はいかに飼い葉を食べさせるかということを考えていましたが、元気一杯で帰厩した今回は体を気にせず調教できています。ここで良い走りができなければ本番でも勝負にならないと思いますし、好レースをしてほしいですね」
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フロンテアクイーン(牝3・美浦・
国枝栄)について、国枝調教師。
「先週は蛯名騎手が乗って追い切りましたが、手応えが今ひとつと言っていました。今日は良い動きでしたし、先週より良化しています。体も増えていますし、春に比べて成長していますね。中山の2000mも大丈夫でしょう」
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ゲッカコウ(牝3・美浦・高橋義博)について、
柴田大知騎手。
「今日は馬場が悪かったため、馬場が良いところを選んで内めを走らせたので、ある程度時計は出ていると思います。休み明けの分、反応が鈍く促しながらの追い切りになり、良い頃に比べると今ひとつに感じますが、体付きは悪くないです。今日やったことで良化してくれればと思います。あまりゲートが良くないので、金曜日にゲート練習をする予定になっています。ゲートの出が悪くなければ、ある程度、前の位置でレースを進めようと思っています。もし出が良くなければ、切れるタイプではないので、どこかで動く形の競馬になるでしょう」
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ウインファビラス(牝3・美浦・
畠山吉宏)について、畠山調教師。
「ウッドチップコースで、70-40くらいの追い切りでした。2歳馬をある程度前で走らせて、この馬は追走して遅れましたが、これくらいでいいでしょう。夏にリフレッシュした効果があるのか、馬房でも落ち着いていますね。気性が落ち着いてきたことで、距離を克服してほしいですね」
(取材・写真:佐々木祥恵)