「ニエル賞・仏G2」(11日、
シャンティイ)
着々と世界デビューへの準備を整えつつある。日本からルメールが駆けつけて行われた
マカヒキの最終追い切りは7日、霧煙る
シャンティイ調教場のレゼルヴォワ直線コースでの併せ馬。遠征に帯同している僚馬
マイフリヴァ(5歳500万下)を3馬身追い掛ける形でスタートした。
そのパートナーにまたがったのは、ルメールの要請に応えて騎乗した地元フランスのトップジョッキー・ジャルネ。13、14年
凱旋門賞を連覇し、日本馬の前に立ちはだかった名牝トレヴの主戦を務めた名手だ。8Fの“豪華競演”の併せ馬は、2頭が馬体を並べてフィニッシュした。
「大先輩のジャルネさんが協力してくれたので、素晴らしいトレーニングになりました」。ルメールが満足げにうなずく。「こちらの芝を苦にすることなく走っていたし、輸送の疲れもリカバリーしているようだ。いい競馬が期待できそうです」と声を弾ませた。
実戦では、デビュー3連勝を決めた3月の
弥生賞以来となるコンビ。「走りの
バランスが良く、コントロールしやすいので馬群が密集しやすい
シャンティイでも心配していません」と、自身が移籍した日本のダービー馬に、母国フランスでまたがるという大きな意味を持つ一戦が待ち切れない様子だ。
「予定通りに調整できていますね」。そう切り出した友道師は「体も栗東にいた頃と変わりないし、追ったあとの息の入りも良かった。落ち着き過ぎているくらいの点がどうかだが、いい状態で前哨戦に臨めそうです」と手応えを口にした。まずは勝利で本番へ向けて弾みをつけたい。
提供:デイリースポーツ