「
京成杯AH・G3」(11日、中山)
1頭だけ馬なりで4角を回った
ロードクエストが、坂下で楽々と先頭に立つ。追えば、さらに加速。そのまま難なく押し切って、同レースの1番人気13連敗に終止符を打った。
馬は昨年夏の新潟2歳S以来1年ぶり、池添にとってはス
プリングSで主戦となって以降、初の勝利をつかんだ。「なかなか結果が出せなかったけれど、取りあえず1つ、やっと1つ返せました」。37歳の中堅がホッと笑みを浮かべた。
「良かった。安心したよ」。そう言って笑った小島茂師は前日晩、ともに広島県出身の両親(自身は東京都出身)を広島カープがVを決めた東京ドームに連れて行った。「次はいつ見られるか分からない。いい親孝行になったね」。緒方監督や黒田らの胴上げに、興奮冷めやらぬ一夜を過ごしたという。
「マイルで行きましょう。富士S(10月22日・東京)から」。池添はオーナーサイドにその場で伝えたようだ。これには「ローテまで決めやがって。そうか。天皇賞はないかあ。でもあれだけのジョッキーが言ってくれるんで」とトレーナーは苦笑い。秋の路線はくっきり描かれた。マイルCS(11月20日・京都)で頂点を狙う。
提供:デイリースポーツ