「ローズS・G2」(18日、阪神)
豪快に伸びた。
オークス馬
シンハライトの最終デモは、先週に続いて池添が騎乗。栗東坂路で僚馬
グランジャー(3歳500万下)に楽な手応えで並びかけると、そのまま緊張感を持続しつつ、グイグイと脚を伸ばした。全体時計は4F54秒7だが、ラスト1Fは12秒2。余力十分に半馬身先着のフィニッシュだ。
「先週は少しふわつくところがありましたが、今週はラストまで集中していました。乗り味は変わらずに抜群です。軽く仕掛けただけであの反応でした」と、手綱を取った池添は相棒の変化に納得の表情を浮かべる。
1週前の追い切りで、鞍上は既に春と変わらない感触を得ていた。「順調に夏を越してほしい、それを願っていた馬ですから」。先週は抜け出してから集中力を欠くところがあったものの、レース当週を迎えた樫の女王のスイッチは確実にオンへと切り替わった。見届けた石坂師も「注文のつけようのない内容の追い切りができましたね。先週と同じでしまいを伸ばすという形ですが、動きも時計も良かったですから」と満足げに話した。
本番を前に、
桜花賞馬
ジュエラーといきなりの激突。両者の対戦は
チューリップ賞と
桜花賞で1勝1敗だ。この戦いには誰もが注目するところだが、指揮官は「“2強対決”と言われて、そうならなかったことがよくありますからね」と、はやる報道陣を制するようにサラリ。「とにかく、この馬の走りを見せることができればいい。何の心配もなく順調に来られましたから」。泰然自若の構えで秋の始動戦に臨む。
提供:デイリースポーツ