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【ローズS】シンハライト閃脚繰り出し秋初戦飾る 2冠奪取へ視界良好

デイリースポーツ
  • 2016年09月19日(月) 06時00分
「ローズS・G2」(18日、阪神)

 オークスシンハライトが鼻差の辛勝ながら、秋初戦を底力でクリア。大きく増えていた馬体の成長とともに、2冠奪取へ限りなく視界を広げた。2着には逃げ粘った11番人気のクロコスミア、3着に6番人気のカイザーバルが入り、上位3頭が秋華賞(10月16日・京都)への優先出走権をゲットした。桜花賞ジュエラーはぬかるんだ馬場にも苦しみ、見せ場なく11着と惨敗した。

 着差こそわずかに鼻差だったが、レース内容としては役者が違っていた。オークスシンハライトが秋初戦で強さを誇示した。

 逃げ粘る11番人気のクロコスミアをゴール寸前でとらえた。「ギリギリでしたね。もっと楽に勝てると思ったのに」と池添は苦笑いだが、「きょうはゲートの中で我慢して普通にスタートを切れた。坂を上がった時にかわせると思っていた。直線で少しモタモタしていたが、エンジンがかかってからがすごかった」と胸を張った。

 雨でぬかるんだ馬場を苦にすることなく、上位では唯一、後方から伸びてきた。自分の競馬に徹してあっさりと答えを出した。「ヒヤヒヤでしたよ」と石坂師は安堵の笑みを浮かべ、「勝ったからいいけど、パドックで若干太いかなと思った」とプラス14キロの馬体に言及。「オークスがギリギリだったので戻った分もあるし、当然ながら、ひと夏越した成長分もある。次に向けて気持ち余裕残しだったかもね」と振り返った。

 オークスの祝勝会が行われるこの日、まずは3歳牝馬最後の一冠・秋華賞に弾みをつけた。主戦が「これからも結果を出すことだけを考えたい」と力を込めれば、指揮官も「重たい馬場でも大丈夫だった。春よりもパワーアップしているのが分かった」と成長ぶりに目を細めた。2冠奪取に向けて、その視界は極めて良好だ。

提供:デイリースポーツ

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