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オールカマー・G2」(25日、中山)
オールカマー史上初の8歳馬Vを決めて、いざ豪州遠征へ。古豪
カレンミロティックが13年の
金鯱賞以来、3年ぶりの重賞制覇を狙い、中山で秋の初戦を迎える。
前走の
宝塚記念は11着と振るわなかったが、
天皇賞・春では
キタサンブラックの鼻差2着に奮闘し健在をアピール。中間の気配も良く、まだまだ衰えた様子はない。「至極順調だね。8歳という感じはしないし、馬体もきっちりできている。この後、オーストラリアに行くことを考えると、あんまりぶざまな競馬はできない」と平田師は言葉に力を込めた。
オールカマー後は、そのまま福島県のノーザンファーム天栄へ移動。10月2日に検疫入りして、16日に成田空港から出国と、
メルボルンC・豪州G1(11月1日・フレ
ミントン)挑戦の道筋は、既に定まっている。休み明けとはいえ、初戦から結果を求められる一戦だ。
最終追い切りには、初コンビとなる柴田大が、栗東に駆けつけて騎乗する予定。万全を期して始動戦へ臨む。「府中では惨敗ばかりだけど、中山は合っていると思うから」と指揮官は一発をもくろむ。アッと言わせた春の盾同様に、好位から運んで、粘り込みへ。ミロティックが、
グランプリホース2頭を完封してみせる。
提供:デイリースポーツ