「
凱旋門賞・仏G1」(10月2日、
シャンティイ)
アイルランドの名門A・オブライエン厩舎は、07年
ディラントーマス以来の2勝目を目指して3頭出し。筆頭格が昨年の
BCターフで同年の
凱旋門賞馬ゴールデンホーンを下している女傑ファウンドだ。
目下5戦連続でG1・2着。詰めの甘さは目立つが、裏を返せば条件を問わずに好走できるタイプ。前走の愛チャンピオンSでも豪華メンバーを相手に2着と奮闘した。通算18戦のうち、実に17戦で馬券圏内を確保という安定感は大きな魅力だろう。唯一の大敗が昨年の
凱旋門賞(9着)。ただ直線は内で詰まり、スムーズさを欠いての敗戦だった。
父
ガリレオは言わずと知れた欧州の名種牡馬で、現役時代に管理したのはA・オブライエン。パワー優勢の血統だけに、馬場が速くなると一抹の不安はある。ただそれも過去に見せてきた圧倒的な対応力を思えば、杞憂(きゆう)に終わるかもしれない。
僚馬で今年の英2冠牝馬
マインディングが回避したことにより、ムーアの手綱が有力。鞍上の手腕も不気味だ。
提供:デイリースポーツ