昨年の
スプリンターズS(GI・芝1200m)2着の
サクラゴスペル(牡8・美浦・
尾関知人)を管理する尾関調教師の共同記者会見が行われた。
(8着だった前走の
京王杯SC以来を振り返って)
「2走前の
高松宮記念は時計が速かったですし、速いペースの流れに乗ったのとゴチャゴチャしたところもあって大敗してしまいました。前走はそのあたりがしっかり切り替えられるかがポイントでしたが、最後まで頑張ってくれてしっかりした競馬ができましたので、良かったと思います」
(
京王杯SCから
スプリンターズSに直行になったが?)
「昨年も
安田記念からの休養明けで、このレースで良い結果(2着)を出せました。関東ですと北海道のサ
マースプリントのレースか、阪神を1回使うということになりますが、この馬のような気性であれば休み明けの方が良いというイメージですね」
(調整過程は?)
「北海道の牧場で乗り込んで、順調な流れから厩舎に引き継ぎました。ここまで順調に来たと思います」
(ウッドチップコースでの最終追い切りは?)
「調教では結構引っ掛かるので、併せ馬というより集中を切らさないように前の馬を追いかけて、馬体が合えばそれでもいいというイメージでした。前の馬もしっかり動けていたので、追いつくことはなかったですけど、最後まで集中した良い走りだったと思います」
(中山が得意な理由は?)
「もちろんス
プリントでこれだけ結果を出しているのでスピードはあるのですけど、普段は気難しい面があっても競馬に行けば自在にレースがができるので、その時々のペースに合わせて対応できるのがいいところかなと思います」
(1つ年を重ねて、昨年からの変化は?)
「いい意味でさほど老け込んではいないです」
(レースのポイントは?)
「これまでの持ち時計からいってあまり速過ぎる決着は厳しそうですが、昨年くらいの時計であれば十分台頭できるのではないかと思います」
(最後に期待のほどを)
「
レッドファルクスは17戦で
サクラゴスペルは34戦と、年齢を重ねてきて
ゴスペルは
レッドファルクスのちょうど倍のレースを走っていますが、昨年の勝ち馬もいませんし、暫定王座くらいのつもりで、しっかり仕上げて良い競馬をできるように頑張っていきたいです」
(取材・写真:佐々木祥恵)