一昨年のこのレースの覇者
スノードラゴン(牡8・美浦・
高木登)を管理する高木調教師と騎乗する
大野拓弥騎手が共同記者会見に臨んだ。
■高木調教師
(坂路での最終追い切りについて)
「
セントウルSを使ったばかりですので、今日はサラッとでいいかなとは思いましたが、少し強めには追っておきました。順調に来ています。長い休み明けから復帰しまして、その後も非常に体が柔らかくなって、その状態をずっとキープしています」
(51.1の終いが12.6という時計でしたが?)
「今日は坂路の時計が若干速かったので、これくらいは出るかなとは思いましたが、良い時計でしたね」
(前走からの上積みもある?)
「はい、1回使って馬もだいぶピリピリしてきました」
(前走の
セントウルSの5着を振り返って)
「最近ずっと後ろからの競馬だったので、馬もそういう感じになっていました。開幕週で前も止まらない馬場かなとジョッキーとも話をしていましたし、前走も後ろからの競馬になりそうな気配があったので、ジョッキーは返し馬で馬に気合いをつけていました。それでゲートは出て行くかなと思っていたら、そのような競馬になりました。前に行かせようと思えば行ける馬ですし、
トライアルとしては良い競馬だったと思います。あのような競馬をしましたので、今回は脚が溜まりやすいかなと思います」
(レースでのポイントは?)
「時計ですね。ある程度時計が掛かった方がいいので、さほど高速馬場にならなければ出番があるでしょう」
(中山競馬場の現状の芝コンディションでは?)
「そんなに高速馬場ではないと思います。開幕週と違って4週目なので、少しでも時計がかかってほしいですね」
(長い休みから春に復帰しましたが?)
「順調に使われてきていますし、長い休みもありましたので、衰えは感じていません」
(レースに向けての見通しを)
「8歳ですけど力は衰えていないと思います。一生懸命頑張りますので応援よろしくお願いします」
■大野騎手
(最終追い切りについて)
「51か2秒くらいで上がってほしいという指示でした。時計通りでしたし、馬にやる気があって良い動きでした。体をうまく使えていますし、良い状態で競馬もできていると思っています。長く休む前と比べても、遜色のない走りができています」
(レースではどのような騎乗を?)
「少し集中力が続かない面があるので、そのあたりに気をつけて乗りたいです」
(集中力が続かないのは以前から?)
「はい、前からですね。条件戦ではそういうところで勝ちきれないことがありました」
(この馬にとって現在の中山競馬場の芝のコンディションは?)
「極端な時計も出ていませんし、クッションも良いので問題ないと思います」
(展開は?)
「流れてくれるのが理想ですけど、この馬のリズムを大事にして乗れればいいのかなと思っています」
(若い頃と比べて変化は?)
「僕が乗り出したのが6歳くらいからだったので、その頃に比べて変わってはいないです」
(2度目のタイトルに向けて意気込みを)
「ここ最近は速い時計に泣かされてきているので、中山の後半の開催で馬場も向いているでしょうし、何とか頑張って結果を出したいです」
(取材・写真:佐々木祥恵)