「
シリウスS・G3」(10月1日)
3歳の秋。若さに満ちた挑戦者が28日、栗東坂路で牙をむいた。初めて古馬に挑む
キョウエイギアは弾むようなフォームで加速して、ラスト1F12秒1(4F54秒0)をマーク。上がりに軸足を置いて登坂し、反応は申し分ない。
「ある程度できているので、もうそんなに強い調教はいりませんでした。ですから、短めのところをシャープに、というイメージでしたが、いい動きをしてくれました」。
ジャパンダートダービーを完勝して以来の実戦となるが、態勢は整ったと矢作師は話す。ひと夏を越して馬体も充実。送り出す指揮官は「風格が備わってきた」と現状を伝えた。
歴戦の古馬を向こうに回してのハンデ56キロ。それでもトレーナーは「どこまで通用するのか。
チャレンジャーの気持ちで」と前を向く。
トップギアに入れて、猛者たちに立ち向かう。
提供:デイリースポーツ