24日、中山競馬場で行われた
中山大障害(JGI、芝4100m)は、
白浜雄造騎手騎乗の2番人気
テイエムドラゴン(牡3、栗東・小島貞博厩舎)が道中は中団より後方を追走、ペースアップした3角手前で一気にまくり先頭に並びかけると、直線では後続を9馬身差突き放し圧勝した。勝ちタイムは4分39秒9(良)。2着には外から追い込んできた10番人気
メルシーエイタイム、さらに2馬身差の3着に4番人気
メジロベイシンガーが入った。
勝った
テイエムドラゴンは、
父アドマイヤベガ、
母ヤエシラオキ(
その父マルゼンスキー)という血統。04年11月にデビュー。平地では9戦するも勝ち星には届かなかったが、05年10月に迎えた障害デビュー戦(京都・障2910m)で5馬身差の圧勝を飾っている。続く前走・
京都ハイジャンプ(JGII、芝3930m)を4馬身差で完勝し、障害転向後2連勝で重賞初制覇を飾っていた。今回の勝利で障害戦無敗の3戦3勝、通算成績を12戦3勝(重賞2勝)とした。
現3歳世代が初年度産駒となる
アドマイヤベガ産駒は、
JRA・GI初勝利。3歳馬による
中山大障害制覇は68年
タジマオーザ以来となる37年振りの快挙となる。
鞍上の
白浜雄造騎手、管理する小島貞博調教師共に同レース初制覇。
JRA重賞は、
白浜雄造騎手が
アズマビヨンドで制した9月の
阪神ジャンプS(JGIII)以来となる通算11勝目。小島貞博調教師は
テイエムドラゴンで制した
京都ハイJ(JGII)に続き、通算3勝目となった。
白浜雄造騎手は、この勝利で中山競馬場の
JRA障害重賞初制覇となり、新潟競馬場を残し
JRA障害重賞全場制覇の記録に王手をかけた。