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有馬記念、ハーツクライが悲願のGI初制覇

  • 2005年12月25日(日) 15時25分
 25日、中山競馬場で行われた有馬記念(3歳上、GI・芝2500m)は、C.ルメール騎手騎乗の4番人気ハーツクライ(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、道中は内々の5番手を追走し4角で先頭に並びかけると、外をまくって進出してきた圧倒的1番人気(単勝130円)ディープインパクトを1/2馬身抑え、念願のGI初制覇を飾った。勝ちタイムは2分31秒9(良)。さらに1.1/4馬身差の3着には、中団から脚を伸ばした6番人気リンカーンが入った。

 レースは、古豪タップダンスシチーが逃げる展開で、2番手以降に終始3馬身のリード。ディープインパクトは最後方、ゼンノロブロイデルタブルースは中団の位置からレースを進める。ハーツクライはこれまでと打って変わって早めの5番手へ。2周目3角過ぎからディープインパクトが外を通って徐々にポジションを上げ、各馬もスパート。コスモバルクタップダンスシチーに競りかけ先頭をうかがい、一旦は先頭に立つが、その直後から積極策のハーツクライが並び、さらに大外からディープインパクトが手応え良く差を詰める。直線半ばでハーツクライが完全に抜け出し、ディープインパクトも追走するがなかなか差は縮まらず、ようやく1/2馬身まで迫ったところで、ハーツクライが大金星のゴールに飛び込んだ。中団から馬群を割ったリンカーンが3着を確保。ゼンノロブロイは見せ場なく8着に沈んだ。

 勝ったハーツクライは、父サンデーサイレンス、母は新潟大賞典新潟記念(共にGIII)などJRA・9勝を挙げたアイリッシュダンス(その父トニービン)という血統。全兄にJRA現6勝のアグネスシラヌイ(牡7、栗東・白井寿昭厩舎)がいる。04年1月のデビュー戦(京都・芝2000m)で初勝利。2戦目のきさらぎ賞(GIII)を3着と好走し、続く若葉S(OP)で2勝目を挙げる。皐月賞(GI)は14着と大敗したが、続く京都新聞杯(GII)で上がり33.4秒の豪脚を繰り出し、重賞初制覇を達成。さらに日本ダービー(GI)では最後方から追い込み、キングカメハメハの2着に入った。今年初戦の産経大阪杯(GII)では2着、続く天皇賞・春(GI)5着。宝塚記念(GI)では、直線鋭く追い込み2着に入った。秋は天皇賞・秋(GI)から始動して6着。前走のジャパンCでは、直線猛然と追い込み、勝ち馬アルカセットとタイム差なしの2分22秒1(日本レコード)で駆けていた。これまでGI・2着が3度あり、今回が悲願のGI初制覇。通算成績は16戦4勝(重賞2勝)。

 鞍上のC.ルメール騎手はJRA重賞初勝利。これまで、05年ジャパンC(ハーツクライ)、05年マイルCS(ダイワメジャー)などGIで2着が5度あり、人馬共にGI初制覇となった。これで、有馬記念は02年O.ペリエ騎手以来、4年連続外国人騎手による優勝となった。管理する橋口弘次郎調教師は同レース初制覇で、JRA重賞は、ゴールデンキャストで制したセントウルS(GIII)に続き今年4勝目、通算では60勝目。GIレースは、ツルマルボーイで優勝した04年安田記念以来で、通算5勝目となった。

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