「
秋華賞・G1」(16日、京都)
ダイワドレッサーに好ムードが漂う。まだタイトルこそ手にしていないが、重賞で2着2回と素質は引けを取らない。ひと夏越して馬体も充実している。僚馬の
ビッシュ、
ネオヴェルザンディとともに大舞台で躍動する。
全休日の11日も美浦トレセンは
秋華賞、府中牝馬S出走予定馬組には馬場が開放された。
ダイワドレッサーは
ビッシュ、
ネオヴェルザンディとともにDを軽く1周。12日の追い切りへ準備を整えた。鹿戸師は「いつもと変わらない感じ。適度に気合も乗っている」と目を細めた。
前走の
ラジオNIKKEI賞は気合をつけて先行。2角で
ミエノドリーマーが引っ掛かり、外からあおられたが、つられず3番手をキープ。
ゼーヴィントの末脚に屈したが、先行勢に厳しい流れで2着に粘った内容は価値がある。
「
フェアリーS2着の時、いずれ走ってくると思った。
オークスは大外枠で流れに乗れずじまい。それでも最後はいい脚を使ったし、疲れがなかったので福島へ。勝ちに行く競馬で、牡馬相手にあれだけ頑張った」と能力を再認識した。
さすがに疲れが出たため休養に入り、
秋華賞はぶっつけで臨むことを決めた。涼しい北海道ではなく、宮城県の山元トレセンに放牧。美浦トレセンと気候が近いため鉄砲で使うには仕上げやすいという判断からだ。
同師は08年に開業。初出走が
ダイワジーニアス(4着)、初勝利が延べ43頭目の
ダイワバイロンだった。“
ダイワ”の冠名とは縁が深い。「ずっと預けていただいてますからね。この馬は競馬が上手。もともと体質が丈夫で、夏を越してさらにしっかりしてきた」と言う。本命候補の僚馬
ビッシュにとっても手ごわいラ
イバルになるかもしれない。
提供:デイリースポーツ