朝の気温13度。めっきり秋らしくなった栗東トレーニングセンター。今週は月曜まで競馬があった関係で火曜日が休日、土日の出走馬のほとんどが木曜日に最終的な速いタイムのトレーニングを行った。
　そんな中、水曜日に調整を終えたジュエラー。一夜明けて木曜日に行われた共同インタビューでの関係者のコメントは以下のとおり。

●ジュエラー(藤岡健一調教師)

◎昨日の調教はどんな感触でしたか？
　とてもいい動きでした。思ったとおりいい状態でレースに出せそうです。ローズステークスの時は思ったほど動かなかったのですが、今回は文句なくいい動きだったと思います。

◎前回のレースから上積みはありそうですね？
　着実に良くなっています。

◎どのあたりが一番良くなっているでしょうか？
　体調面です。餌も良く食べていますから体も大きくなって、走るフォームも頭の位置が低くなっています。調教で時計も出ていますからいい動きではないかと思いました。

◎桜花賞を勝った時のようないい状態と言っていいでしょうか？
　シルエットが大人になっています。動き自体は桜花賞と変わらない、いい状態だと思います。

◎前回のローズステークスはどう評価していますか？
　2番人気でああいう結果(11着)でしたから申し訳ない気持ちですが、レースの内容としてはそれほど悪くなかったと思っています。次に繋がればと思います。

◎前々のレースをしていましたが？
　レース前にジョッキーと話して秋華賞は京都の内回りで後ろからだと届かないから、それを意識してのレースになりました。結果的に最後の伸びがありませんでしたが、スタートが良くいい位置に付けてのレースができました。

◎その後はどんな修正を加えてきたのでしょう？
　前回のレースは骨折明けで立ち上げに時間がかかって中身が思ったほど伴っていなかったところもありましたから、そのあたりを鍛えながら、頭の高い部分も修正して行きました。

◎ローズステークスでは折り合いの部分はどうでしたか？
　久々の分、行きたがっていました。ですから調教ではできるだけ落ち着かせるようにしていました。前回のレース前の調教では行きたがっていたので心配したのですが、今回はとてもスムーズに走っていました。折り合って最後に弾けるという形でした。うまく修正できていると思います。

◎ローズステークスはこの馬の力が生きる舞台でしょうか？
　それよりもこの馬の体調アップが一番だと思います。いい調整ができたので、流れに乗って競馬ができれば結果は出ると思います。

◎距離についてはどうでしょうか？
　体型的に春は桜花賞よりオークスのほうが楽しみにしていた馬です。距離は全く心配していません。

◎ライバルのシンハライトが戦線を離脱したわけですが？
　できればGIの舞台で前回のリベンジをしたいという気持ちだったのですが、ここに出られないライバルの分まで頑張って桜花賞馬らしいレースをして欲しいと思っています。


●ジュエラー(ミルコ・デムーロ騎手)

◎ローズステークスはどうでしたか？
　残念でした。11着でしたが馬場も合わなかったですし久々の競馬でしたから。しかし、桜花賞よりスタートも出たし、いい位置でレースができて緩い馬場で直線で瞬発力は発揮できませんでしたが、ある程度満足できるレースでした。今はいい状態です。

◎桜花賞よりスタートを良く出て前に行ったレースでしたが？
　折り合いも良く馬も落ち着いていました。以前は馬がまだ若くてひっかかりましたが、折り合いもついていいイメージでレースはできました。今回はコーナーが4つのコースで京都の馬場も合うと思います。

◎京都の内回りコースはどうでしょう？
　枠順が大事ですね。ペースも考えなくてはなりません。前回のレースがいい経験になって今回のレースのイメージはできています。枠順は内がいいですね。それである程度前へ行ければ。

◎京都コースのイメージはどうでしょう？
　コーナーを4つというのと内回りコースということを気にしています。内回りだとゴチャつくことがありますから、そのあたりが問題です。力のある馬ですからスムーズなレースで残り300メートルで瞬発力を出せればいいと思います。

◎昨日の調教は見ていてどうでしたか？
　良かったと思います。いつも一生懸命に走る賢い馬です。

◎以前と比べて馬は変わってきましたか？
　もともと体の大きな馬で久々の前回はまだ少し太い感じでした。今回のレースでは良くなるはずです。

◎今回、ライバルのシンハライトがいませんが？
　シンハライトは残念ですが、他の馬もみんな強いです。GIはみんな勝ちたいレースですから。

(取材：佐藤泉)

ラジオNIKKEI