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【秋華賞】ヴィブロス最後の1冠譲れない 仕上がりはピカイチ

デイリースポーツ
  • 2016年10月14日(金) 06時00分
秋華賞・G1」(16日、京都)

 最後の1冠は譲れない。G1・2勝馬ヴィルシーナの全妹ヴィブロスが13日、栗東坂路で最終リハを行った。馬場の悪さからしまいの反応はひと息だったが、仕上がりについては問題なし。鼻差でVに届かなかった姉の雪辱といきたいところだ。なお、枠順はきょう14日に確定。馬券は15日に前日発売される。

 さあ、行くぞ。栗東坂路のゴール手前のラスト200メートル。福永は、ヴィブロスに軽くサインを送った。だが次の瞬間、わずかなほころびが生じてしまう。14秒3-13秒9-12秒8と加速ラップを踏んできたパートナーのギアは、残念ながら切り替わらなかった。マークしたラスト1Fは13秒0。リハーサルを終えたパートナーから、鞍上はしびれるような感触を受け取ることはできなかった。

「予定していたよりも全体の時計(4F54秒0)が速くなった分、最後の反応は良くありませんでしたね」。福永は包み隠さず胸の内を明かしたあと、前を向いてこう続けた。「追い切り後の息遣いは良かった。それに、非力なタイプで芝での走りがいい馬。心配はしていません。前走(紫苑S)は大きな不利がありながらの2着。かなり力をつけているのは間違いない」。

 3日間開催のあおりで今週は火曜日がトレセンの全休日となり、木曜日に追い切りが集中。さらに開場から約1時間40分ほど経過して、整地効果の薄れた時間帯での登坂。通常よりも時計を要する条件はそろっていた。動きだけを抽出して、不安をあぶり出すのは、早計だろう。

「体が大きくなって力がつき、体幹もしっかりしてきました」と話した友道師は「最後の1冠。ヴィルシーナの分まで頑張ってほしい」とリベンジを誓った。磨いた末脚でラスト1冠取りへ。4年前、鼻差2着で栄冠に届かなかった全姉の思いと一緒に、雪辱の舞台に立つ。

提供:デイリースポーツ

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