「
秋華賞・G1」(16日、京都)
最後の1冠で一発なるか。紫苑S3着の
フロンテアクイーンは14日、6枠11番からの発進となった。自ら抽選器を回した椎本助手は、「極端な外でなくて良かったです。ここなら内を見ながら、ということになりそうですね」と、穏やかな表情を浮かべてポジションを受け入れた。
美浦からの輸送をクリアして7日に栗東入り。当初はカイ食いが安定しなかったが、すぐに環境にも慣れ、食欲も戻ったという。管理するのは、三冠牝馬
アパパネを育てた国枝師。栗東トレセンに滞在しての仕上げには、十分過ぎるほどのノウハウの蓄積がある。陣営にアウェーという意識は全くない。
下がってくる馬を避ける不利を受けながら、外から懸命に脚を伸ばした前走。そこからの上積みを実感できる状況にある。追い切り翌日の14日朝は、運動で体をほぐした後、砂場で
リラックス。
「この中間もしっかりと負荷をかけることができました。けさも元気いっぱいでしたよ」。順調に調整は進んでいる、と同助手は自信ありげに話した。精神力の強さは
父メイショウサムソン譲り。狙うのは、6着に終わった
オークスからのジャンプアップだ。逆襲の舞台で偉大な先輩
アパパネの背中を追う。
提供:デイリースポーツ