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ウムブルフなど、菊花賞厩舎情報/美浦トレセンニュース

  • 2016年10月20日(木) 18時00分
 菊花賞(GI・芝3000m)に美浦から出走する各馬について、関係者のコメント。

ウムブルフ(牡3・美浦・堀宣行)について、橋本調教助手。
「競馬を使い出してから体重の増減がありました。気性的にも不安定で、体の方にもそれが表れていたと思います。前走(札幌日刊S杯・1000万下・1着)は、函館から札幌への移動があり体重が減っていて寂しい体付きでしたけど、レースは強い内容でした。前走を勝った時点でトライアルを使わないことになりましたし、前走後は山元トレセンで体を戻しつつやってきて、こちらに帰厩してからは480前後のところでずっと推移しています。

 気性的に不安定なところもなくなってきて、非常に良い状態だと思います。初めての関西圏の輸送で心配はありますが、10キロくらいは増えてくれそうです。中間も至って順調に攻め馬を積めています。先々週はモタついたところもありましたが、先週はガラッと良くなっていましたし、今週(10/20)はサラッと単走でやりました。いい動きでしたし、態勢は整って力を出せると思います。

 ディープインパクト産駒は、母系がスピードタイプの馬の方が結果が出ているイメージがありますが、この馬は母系が重厚でスタミナ系なので、少し変わったタイプのように思います。母系の血を受け継いでいるのか、長丁場は得意ですね。春先は不安定さがあって結果は出ませんでしたが、前走くらい上手に走れれば、3000mはこなせると思います」

マウントロブソン(牡3・美浦・堀宣行)について、橋本調教助手。
「先週少し反応が鈍いところがあったのと、エンジンのかかりが遅いタイプなので、今週(10/19)はチークピーシーズを着けて追っています。前走引っ掛かってしまったので、レースではチークは付けない予定です。エンジンのかかりの遅さはまだありますけど、まずまず良い状態には仕上がっていると思います。

 先週、今週としっかり追えたのは良かったですし、少なくとも前走よりは走ってくれるかなと思います。春は強い相手としっかり走れていましたので、何とか巻き返してほしいですね。全く走っていなかったり、引っ掛かったりと、まだ気性的に不安定な部分は残っていますけど、折り合って競馬ができれば、長丁場でもチャンスはあると思います」

ミライヘノツバサ(牡3・美浦・伊藤大士)について、伊藤調教師。
「今週(10/19)は、予定通りウッドチップコースで単走で追い切りました。馬場の内を通っていたので時計は少し速かったですが、しっかり手前を替えて動きも良かったです。心身ともにまだまだですし、良化の余地を残しながらもこれだけやれていますからね。北海道での競馬も経験していますし、長距離輸送は大丈夫です。

 中山で好走した実績と京都とはリンクしていると個人的には思っていますので、今回も良いイメージを持って臨みます。正直3000mは微妙かもしれませんが、どの馬も同じ条件ですから。気の良さがセールスポイントですし、小細工はしないで競馬をしたいと思っています」

コスモジャーベ(牡3・美浦・和田雄二)について、和田調教師。
「前走(九十九里特別・1000万下・2着)は負けはしましたが、負けて強しという競馬でした。先週の追い切りでジョッキーに乗ってもらい、今週(10/19)は輸送もありますからサラッとやりました。動き、状態とも良いですね。乗りやすく掛かる馬ではないですし、距離は延びるほど良さそうです。以前と比べて体がひと回り大きくなりましたね。切れるイメージがなかったのですが、力をつけてきて追い込みがきくようにもなってきました。輸送も苦にしないですし、GIでどんな競馬をしてくれるか楽しみですね」

(取材・写真:佐々木祥恵)

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