「
菊花賞・G1」(23日、京都)
背中から伝わる感触が、自分の中で確かな手応えへと変わった。
ミッキーロケットは21日朝、栗東坂路へ。ゆったりとした脚さばきで4F67秒5を刻むと、乗り手をジョッキーにスイッチ。課題であるゲートの駐立を確認した。和田は「先週も(ゲートに)乗ったけど、木曜に追い切って翌日だったから、カリカリしていた。今週は中1日あったし、馬は落ち着いていい雰囲気」と声を弾ませた。
鞍上は過去20年の関西圏で行われた芝3000メートルを超えるレースで(6・5・3・36)。
武豊に次ぐ2位タイの勝ち鞍を誇る。「内の好位でいかに楽をさせるか。能力差はあってもそれなりには埋められる」と長丁場の攻略ポイントを語り、4枠8番には「偶数の方がゲートで待たされる時間は短い。内外を見ながら欲しいところが取れるし、ここなら勝負できる範囲」と熱が入った。
担当の橋本美助手も「けさの感じも良かった。前走のいい状態をキープできている。前走でやれるのは確認できていますから」と前向きな言葉を並べる。鞍上は「仕上げは厩舎の狙い通りに来ていると思う。あとはスタートを決められるかどうか」と、まずはゲートに全神経を集中する構えだ。馬名通りの“
ロケット”スタートを決め、クラシック最終戦で大輪の花を咲かせる。
提供:デイリースポーツ