29日、
大井競馬場で行われた
東京大賞典(3歳上、交流GI・ダート2000m、1着賞金8000万円)は、
内田博幸騎手騎乗の4番人気
アジュディミツオー (牡4、船橋・川島正行厩舎)が、好スタートから先手を奪うと、持ったままで直線後続を突き放し、追い込んできた2番人気
シーキングザダイヤに1.1/2馬身差をつけて連覇を達成した。勝ちタイムは2分03秒1(良)。さらに3馬身差の3着には1番人気
タイムパラドックスが入った。
レースは、
アジュディミツオーが逃げる展開で、2番手
ナイキアディライトが果敢に押して追走するも、向こう正面でペースは落ち着き、終始3馬身のリード。1番人気に支持された古豪
タイムパラドックスは中団外目、南関東2冠馬
シーチャリオットは5番手の内、
シーキングザダイヤが4番手からレースを進める。先頭を行く
アジュディミツオーは余裕の手応えで勝負どころを迎え、
タイムパラドックス、
シーキングザダイヤが外を通って徐々にポジションを上げ、各馬もスパート。直線で馬場の真ん中から
シーキングザダイヤ、大外から
タイムパラドックスが手応え良く差を詰めるも、逃げ込みを図る
アジュディミツオーの手応えは鈍らず、迫る
シーキングザダイヤを1.1/2馬身抑えてゴールを1番で駆け抜けた。
勝った
アジュディミツオーは、
父アジュディケーティング、
母オリミツキネン(
その父ジャッジアンジェルーチ)という血統。03年9月のデビュー戦(船橋・ダート1000m)を勝利で飾ると、04年
東京ダービー(南関東G1)を01年
トーシンブリザード以来、史上2頭目となるデビューから無敗(4連勝)で制している。
ジャパンダートダービー(交流GI)は4着に敗れるも、
黒潮盃(南関東G2)3着、
日本テレビ盃(交流GII)2着を経て挑んだ
JBCクラシック(交流GI)では勝った
アドマイヤドンの0.2秒差2着と好走し、同年12月の
東京大賞典(交流GI)でGI初制覇を飾っている。今年は、3月に首・ナドアルシバ競馬場で行われたドバイワールドC(首G1)に参戦。結果、6着に敗れたものの地方所属馬として初の海外遠征に挑戦した。帰国後は、
日本テレビ盃(交流GII-3着)、
武蔵野S(GIII-4着)と精彩を欠いており、前走・
ジャパンCダート(GI)でも、
カネヒキリ(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)の前に10着と大敗を喫していた。通算成績14戦6勝。
今回の勝利で、同レース史上初の連覇を達成し、同一馬による
東京大賞典2勝は、
テツノカチドキ(84年、87年)以来となる史上2頭目の記録となった。鞍上の
内田博幸騎手、管理する川島正行調教師ともに、
アジュディミツオーで制した04年に続く同レース連覇を達成した。