天皇賞・秋(GI・芝2000m)に出走する
ルージュバック(牝4・美浦・
大竹正博)を管理する大竹調教師の共同記者会見が行われた。
(3頭併せの最終追い切りについて)
「レース間隔が中2週と今までになく短いので、やり過ぎずということをテーマで追い切りました。2、3歳の時の追い切りの派手さはなくなってきましたが、力強さは感じました。やっぱり古馬になって深みが出てきたように思います」
(前走の
毎日王冠の追い切りより、今回の方が鋭い反応に見えたが?)
「その通りだと思います。そこを確かめるだけの追い切りと今日は考えていたので、そこは合格点をあげられると思います」
(前走から中2週という間隔の中で一旦放牧に出たが?)
「競馬が終わって放牧の時間まではじっくり観察して、何か少しでも不安点があれば放牧を挟まずそのまま(在厩)ということも考えました。ただ前回の競馬のダメージがかなり少なく、全くもって不安点が出なかったので、放牧を挟んで次のレースに向かうというこれまでのルーティンにこだわりました」
(その時点で秋の天皇賞と
エリザベス女王杯のどちらに行くかは決まっていた?)
「いえ、まだ決まっていなかったですね」
(放牧先での状態を見ての判断で?)
「そうですね」
(先週、帰厩して見た印象は?)
「さすがに競馬を使って間もなかったですし、輸送も挟んでいるので、正直言うと細いかなという印象がありましたが、言い方を変えれば研ぎ澄まされた
シルエットだと感じました」
(強い逃げ馬や差し馬もいるが、これまでのレース
スタイルを変えるつもりは?)
「僕が考えたところでスタートしないとわからないですし、彼女の背中に関しては戸崎ジョッキーが1番知っているので、レースでは彼に全て委ねるつもりです」
(枠順は)
「幸いフルゲートにはならないので、枠の有利不利はいくらか軽減されそうですし、極端な外枠でなければいいと思います」
(馬体重については?)
「昨日計量して450キロなので、若干マイナスという体重です。今日追い切って440キロ台にはなると思います。あとは競馬までどこまで整えていくかが鍵になるでしょう。追い切った後はほとんど乗らずに競馬に向かっているので、今回もそのパターンで行こうとは思っています」
(この先のローテーションを考えても非常に期待のかかるレースに?)
「走るのは馬ですし、これまでその期待が空回りすることが多かったので、あくまで静かに見守っていこうと思っています」
(男馬相手に俄然燃えるタイプ?)
「他の馬たちが遠慮してくれているのかなと…(笑)。いつも燃えていますよ」
(取材・写真:佐々木祥恵)