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【みやこS】ラニ 戦闘モード!動き豪快 叩かれ上昇ムード

デイリースポーツ
  • 2016年11月03日(木) 06時00分
「みやこS・G3」(6日、京都)

 この春の米三冠に皆勤で参戦したラニが、帰国初戦のブラジルC(3着)を叩いて上昇ムード。2戦目を迎える今回、2日朝一番の栗東Eに登場し、単走で力強く駆け抜けた。大きなストライドがスピードを感じさせないが、動きは実にダイナミック。ここで国内重賞初勝利を挙げ、目標とするチャンピオンズC(12月4日・中京)へ加速する。

 かつて“暴れん坊”と呼ばれたゴールドシップがそうだったように、芦毛の馬には我の強いタイプが多い。徐々に白みを増してきたラニもそう。管理する松永幹師は「本当に気性が激しい。周囲に馬がいると襲いかかる」とやんちゃぶりに手を焼く。

 そんなラニの最終リハは前回同様、ダートの栗東E。その理由は2点。まずは激しい気性を考慮し、ウッドチップを使える坂路やCWに比べて利用馬が少ないこと。そして、ストライドの大きさからチップで脚が擦れやすいため、けがの予防にもなるからだ。

 馬場入り後、ダグで軽く1周したラニは、2周目からペースアップ。長めから意欲的に追われ、7F90秒9-34秒5-11秒3の好時計を記録した。パワフルな動きに「いつものラニですね。1回使って変わってきた」と指揮官。追い切り後は馬っ気を出して興奮気味だったが、その姿にも「いつもの感じです」と笑みを浮かべた。

 元来が叩き良化型。帰国初戦のブラジルCは「明らかに急仕上げだった」が、道中追走に苦しみながらも、直線だけの競馬で3着に好走。敗れはしたが、しっかりと存在感を示し、秋の最大目標に掲げるチャンピオンズCへ向けて上々の滑り出しを見せた。さらに加速したい2戦目。久々の右回りが課題だが、師は「調教ではちゃんと手前を変えている。大丈夫」と攻略に自信ありだ。叩いて“戦闘モード”に切り替わった今回は本領を発揮する。

提供:デイリースポーツ

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